理学部講演会 宇宙物理研究グループコロキウム

講演題目:MeVガンマ線で観る宇宙と魅せる気球実験

講師: 水村好貴(京都大学大学院理学研究科研究員)
日時: 10月23日(火)午後18:30〜
場所: 理学部第3共同研究室

講演要旨:

MeVガンマ線による宇宙観測は、超新星爆発による元素合成や、活動銀河核ジェットの解明、ブラックホール近傍の強い重力場における粒子加速など、未解決現象を解き明かす為に重要である。しかしながら、MeVガンマ線のイメージング観測の技術難度と、大量のバックグラウンドガンマ線の存在により感度向上に至らず、X線やGeV-TeVガンマ線と比べて観測が進んでいない。従って、MeVガンマ線領域における新たな高感度検出器の開発が望まれている。 本講演では、MeVガンマ線天文学の現状と、電子飛跡検出型コンプトンカメラを用いたSMILE気球実験を紹介する。

問い合わせ先: 東海大学 理学部 物理学科 西嶋(ext. 3713)