主な実験設備

宇宙粒子線の観測

研究は東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設の大型水チェレンコフ検 出器(スーパーカミオカンデ)と、南オーストラリアにある3.8m解像型チェレン コフ望遠鏡(カンガルー)を使い、ニュートリノおよび高エネルギーガンマ線の 観測を行っている。 写真は実験室における宇宙線検出実験の一コマである。

広帯域誘電分光測定システムによる
複雑液体・高分子・生体中の分子ダイナミックの観測

広帯域誘電分光測定システムは、測定周波数域の異なった複数の誘電分光測定 装置で構成され、1マイクロヘルツ(10-6Hz)から30ギガヘルツ(3×1010Hz) の広い周波数領域の誘電率の測定が可能である。この装置を用い、液体中の非 常に速い分子の運動から固体高分子中の非常にゆっくりとした分子の運動を調 べる。

化学励起酸素ヨウ素レーザー(COIL丕ケコイル)の研究開発

COILレーザーは、励起されたヨウ素から波長が1.3μmの光を発生する。この光 はビーム品質が大変良く、また石英ファイバーを非常に少ない損失で通すこと が出来る。その結果電線で電力を送る電力技術に対応してファイバーで光のエ ネルギーを送って利用する。「光力技術」と言うべき新しい産業技術を生み出す 可能性を持っている。  現在、通商産業省・文部省からの研究費を得て高出 力化、小型化を目指して研究開発を行っている。

フェムト秒レーザーパルスと物質との超非線型相互作用の研究

パルス幅が10-13秒以下のレーザーパルス発生装置を作りながら、これを用い た自由電子や原子及び分子の励起状態を研究している。さらに、その応用とし て気体中に直線状プラズマを形成し、その中でのビームの加速や雷の誘導等に ついても研究を実施している。

オーロラ・プラズマ生成診断装置

この装置は、本学物理学科で考案・開発したシートプラズマ源と原子物理・量 子物理の最先端技術を駆使したレーザー分光システムから成り立っています。 この装置を用い、プラズマ物理学(スペースプラズマ、核融合プラズマ源と原 子物理・量子物理学、原子・分子物理学等の幅広い分野の研究・教育を行って います。

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