教養物理ゼミナール 金曜日2時限
 −生命現象と物理−

     
生命現象と物理 (担当 喜多) 
スケジュール
第1回目 イントロダクション
第2回目 タンパク質のゲル化過程のデモ実験
第3回目 データ処理や考察、研究活動等について
第4回目 まとめと小論文

*0 受講者へのアドバイス: 生物学に関する予備知識は必要としない。ゼミナール形式なので、授業中は積極的に発言するように努めること。普段の講義ではあまり意識することが無い「書く事」にも重点を置いているので、毎回小レポートを提出してもらう。最終回は「生命と物理」に関する自分なりの考えを小論文という形で提出してもらう。


第1回目の概要: 生命活動を担う生体高分子について

  • DNAやタンパク質などの構造と機能。
  • 複製、翻訳、転写などの分子機序。      
  • 止血や血栓症に関連するタンパク質。
*1: 生体分子の構造や機能と物理学との関連について自らの考え方を持つこと、またはその考えを持つきっかけにすること。

第2回目概要: タンパク質を用いたデモ実験

  • 血栓の主要構成成分であるフィブリノーゲンのゲル化を観察。
  • 実験はレーザー光を用いた透過光強度測定。      
  • ランバート・ベールの法則について。
*2: 参加型のデモ実験である。時間の経過により変化する数値を連続的に読み取り、記録する。それと同時に計算とグラフ作成も進行させる。これらの作業は全員で分担して行うので寝ている暇は無い。

第3回目概要: データを取得したら・・・

  • グラフにしよう。
  • 考察しよう。      
  • 発表しよう。
*3: 上述の活動はこれから履修する物理実験I〜IVへ向けた練習とも言える。本講義では与えられたテーマについて実験を進めるだけではなく、自然科学における研究の意味についても考えてもらう。

第4回目概要: まとめと小論文

  • これまで3回分の小レポートを題材に討論を行う。
  • 小論文を書いて提出。      
*4: この授業を通じて毎回提出してもらった小レポートは担当教員がまとめてリストにしておく。たかが3回の講義ではあったが、自分とは違った様々な感じ方や考え方があることに気付くであろう。これらを踏まえ、「生命と物理」と題する小論文を完成させよう!


*5 提出後の小論文について: 担当者からのコメントなどを聞きたい場合や、さらなる討論(雑談を含む)を行いたい学生は、物理20研究室にて対応していますので訪問して下さい。


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