受験生へのメッセージ 修士1年 (2012年度入学)

井川大地 東海大学大学院理学研究科物理学専攻 修士1年(2012年度入学)

チェレンコフ望遠鏡を調整する井川君.
チェレンコフ望遠鏡を調整する井川君.

私は高校生の頃「宇宙のことを研究したい」という気持ちから東海大学物理学科に入学しました。そして大学4年生から東海大学宇宙物理研究室で宇宙について研究しています。現在は銀河の中でも特に活発で中心に巨大なブラックホールがあると考えられている活動銀河核や超新星爆発の衝撃波(超新星残骸)など高エネルギーな宇宙の現象を観測するためのチェレンコフ望遠鏡のカメラ開発と、チェレンコフ望遠鏡建設におけるシミュレーションを行っています。

宇宙について興味がある人は多いと思いますが私は宇宙のまだ謎の多い高エネルギー現象を解明することに関わりたいと思い現在このような研究をしています。チェレンコフ望遠鏡は天体から放射されるガンマ線をとらえることで高エネルギーな天体を観測するための望遠鏡です。まだ発見されていない高エネルギーな天体が数多く宇宙に存在すると考えられています。私はこのような天体を発見するために現在存在するチェレンコフ望遠鏡より性能の高いものを作るという最先端の研究をしています。

私が関わっている研究は27カ国の国際的なプロジェクト(CTA計画)で国内では主に東京大学や京都大学の方々と研究を進めています。東海大学の中だけではなく他の大学の方々と交流することにより、日々刺激を受け、「同じ研究をしている人に負けない」という気持ち持って共に研究をしています。

宇宙物理研究室に入ることによって、様々な人と関わり、宇宙について広い視野で学ぶことができました。皆さんも東海大学物理学科で物理を学んで、様々な人と関わり、自分を成長させてみませんか?

 

宇宙を学べる大学合同進学説明会に東海大学物理学科も参加します

来る3月23日(土)に、埼玉大学において「宇宙(天文)を学べる大学合同進学説明会」が開催され、当学科もこれに参加します。東海大学理学部物理 学科には宇宙の研究をしているどんな教員がいて具体的にどんな研究や教育をしているのか、研究室の雰囲気や出身学生の就職先なども含め、総合的に紹介しま す。宇宙や天文に関心があり、その方面の大学に進学を考えている高校生の皆さん、大学院の情報が欲しい大学生の皆さんも含めて、ぜひご出席ください。

日時:2013年3月23日(土)午前11時〜
場所:埼玉大学 総合体育館(ポスター会場)
アクセス:http://www.saitama-u.ac.jp/access/accessmap.html
主催:日本天文学会会員有志

詳しくはポスターをご覧ください。

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東海大学の宇宙物理系研究室の情報は以下のURLでも得られます。
http://www-kn.sp.u-tokai.ac.jp

 

卒業研究発表がおこなわれました

2012年度の卒研発表が行われました.
東海大学理学部物理学科では,基礎物理から応用物理,
理論,実験,シミュレーションなど様々な卒業研究が行われています.

卒業研究タイトルの一部

  • MPPCを用いた核医学ガンマ線カメラの動作実験
  • 光学測光観測による散開星団の年齢推定
  • 活動銀河核の光学観測と多波長変動
  • 南アフリカIRSFによるガンマ線連星系の近赤外観測
  • ニュートン流体としての白色矮星の半径の導出(Lane-Emden方程式の導出と解法)
  • 一般相対性理論の検証と水星の近日点移動
  • 太陽フレアの前兆現象における硬X線の研究
  • CWYb添加ファイバーレーザーを使用した波長変換に関する研究
  • 半導体レーザーを用いたファイバー先端部高温発生技術の研究
  • 色素増感型太陽光励起ファイバーレーザー
  • フェムト秒レーザーとアキシコンレンズによる超微小領域での表面プラズモン・ポラリトンの発生と評価
  • 非侵襲測定法を用いた生体情報の取得と機構分析に関する研究
  • 広帯域誘電分光法によるpoly(ethylene glycol)水溶液の凍結過程における分子ダイナミクス
  • シートプラズマを用いた室内における磁気リコネクションの基礎実験
  • 原子分子衝突輻射モデルを用いた水素プラズマ中の粒子密度計算
  • AMeDASデータによる日本の風の日変化 ~慣性振動をさがして~

発表タイトル一覧

 

 

 

受験生へのメッセージ(修士2年 宮良政彦2011年度入学)

物理学科での研究について

現在私は大学院生で研究室に所属し研究生活を送っています。大学院は授業が少ない代わりに研究にしっかり取り組みます。物理学科は他の学科に比べて大学院への進学率が高くもっと物理について勉強したい研究したいという思いを持っている学生が多いですよ。今回は研究生活についてお話ししますね。

物理学科では4年生になると卒業研究という科目を履修します。これは学生一人ひとりが物理学科の先生の研究室に所属し授業ではない研究生活を送ることになります。物理学科の研究は大きく分けて「理論系」と「実験系」の2種類の研究スタイルがあります。「理論系」は物理に関する色々な文献を読みその物理的な理論を計算で確かめたりコンピューターを用いたシミュレーションで確かめたりして研究を進めていきます。一方「実験系」は自分の所属する研究室にある実験装置を用いて実験や観測をしたり実験や観測で得られたデータを解析したりして研究を進めていきます。

私は東海大学分子複雑系研究グループ(RGMS)に所属し他大学にはない広帯域誘電分光法という手法を用いて高分子と水分子の運動や性質について研究しています。毎日研究室に通う地道な日々ですがうまく測定できたときの達成感は他では得られないものです。研究室のメンバーと一緒に節目ごとに食事会を開いたり大学のセミナーハウスでゼミ合宿をしたり国内外での学会発表や論文執筆などに挑戦したりと色々な場面で研究生活を楽しむことができます。皆さんも東海大学理学部物理学科で物理学を勉強し新しいことを研究していきましょう!

受験生へのメッセージ(小澤栄里2012年度入学)

さまざまな活動を通して自分自身の向上、そしてたくさんの学生に物理を伝えていきたい

ozawa01小澤栄里 2012年度入学東海大学理学部物理学科1年次

私は高校物理を学んで、計算することによって現象を理解できることに感動し、物理が好きになりました。その時に、物理に関連した仕事に就きたいと思うようになり、どのような仕事があるか考えてみました。すると、「教師」が一番に思いつきました。私は人に教えることも好きでした。そして、将来はたくさんの人に「ありがとう」と言ってもらえるような人間になりたいと思ったときに、物理教師になりたいと思うようになりました。宇宙にも興味があった私は、教育系の学部に行くのではなく、物理学科に入り専門的なことを学びながら理科教育についても学んでいこうと決めました。

理科教育を学んでいく上で私は多くの子供たちに理科の面白さを伝えていく活動をしている理科教育系サークルに所属し、活動しています。この活動は、将来多くの学生に物理の面白さを伝えていきたいと思っている私にとっての大きな経験となっていると考えています。自分の将来の夢につながっているサークル活動を楽しみながら日々様々なことを学び、自分自身を向上させることが出来ています。

「大学では専門的なことを勉強していくから自分の学力に不安がある。」そんな人でも、東海大学物理学科では、講義で分からない所を先生方が丁寧に教えていただけます。不安を持つ必要はありません。この東海大学物理学科でたくさんのことを学び、自分のやりたいことを見つけ出してください。